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2020年館山若潮マラソン 最終話「運営管理車からの檄ごっこ。そしてウルトラへ」 [館山若潮マラソン]

雨はやむ気配もないけど、そんなに強い訳でもない。でも寒い。

そんな気候の中、激坂やゆるゆる坂やら、まぁとにかく館山の30km近辺はそんなのばっかでリズムよく上がっていく。

ふと、気が付くと奥さんの気配がしない。

後ろを見ると5~10m位後ろにいる。

こんなことがゴールまで何度かあり、見ると本気で粘っている雰囲気。

だいたいフルマラソンは一緒に走ることはそうないし、しても今回のようなタイムアタック的なノリではなく、「脚作り」であることが多いのであんまり奥さんのこういう表情は見たことがありませんでした。


なんか、12時間走の11時間から笑いながら走り出すとか、チャレンジ富士五湖のラストの船津の坂を全走りで登るとか、変態ランナー的エピソードに事欠かない奥さん。

変態ランナーの奥さんをして「いや、マジでフルはきついし、そんなスピード(僕のスピード)は出ないから」と、度々言われても、僕からしたら「いや、ウルトラでアレだけ走れるやん!」ていうのがあったので、どうもその発言は説得力に欠けるものでしたが、どうもこの姿を見ていると、どうも変態ランナーも人間だったのか・・・・と思えてきます。

いつもウルトラでは散々引っ張ってもらって、僕が引っ張るのは足ばっかりなので、なんとか奥さんが自己ベストしたいなら、前を引っ張って少しは恩返しをしなくては・・・僕もいい加減疲れてきたけど、恩返ししないとだし、ここでの粘りがきっと春の富士五湖と野辺山につながる!

そんなことを思いつつ、応援の方達に背中を押してもらいつつ、海岸線に戻ってきて、毎年楽しみにしている私設エイドでコーラを頂いて、時計を見ると、まだここからキロ5切っていけば3時間40分狙える所にいましたが、キロ5切っていくのは奥さんがきつそう。

奥さんは気持ちで走るタイプなので、弱気になるようなこととか、余計なことはゴール寸前まで言わず、とにかく奥さんの数m前を引っ張るイメージで走り続けました。

そんなで37kmあたりまできて、奥さんの自己ベストは現状の5:15/kmを下回らなければ達成出来そうな感じです。

・・・ここは、アレだ!

年始に見た箱根駅伝。そして「もうひとつの箱根駅伝」とかで見た各大学の監督の檄。

アレを飛ばすしかない!

「5:15/kmを切らなければ、自己ベスト達成!すごいよお前!すごい!」

「インフルの苦しさに比べたら、この苦しみは苦しくないぞ~。」


そんなで青山学院やら東海大の檄をパロったりして、奥さんに激を飛ばしていると・・・・

何故かそれに反応する方が現れ、一緒にラストスパート(;^_^A

ラスト数km地点で、「がんばれ!自己ベスト出るぞ!出すぞ!」「粘れ!もうゴール地点は見えてる!!」と肩越しに奥さんに言ったら、他のランナーさんに誤爆し、「はい!ありがとうございます!!」とまさかの返事が。。超赤面。

本当すいませんすいませんすいません。

ま、楽しければいいか!!

そんな誤爆やら、応援の力やらで、ついにゴール!

グロスでも3時間45分切れて、手元の時計で3時間41分なにがし。

奥さん、自己ベスト達成となりました!!

ゴールした後にも誤爆したランナーさんにお礼を言われ、超赤面でした(;^_^A

そんな楽しみ倒した館山若潮マラソンでした。

今回、例の台風でかなり厳しい状況の中大会を開催して頂き、本当にありがとうございました!
また館山の皆さんの応援が本当にありがたかったです。ありがとうございました。
大会に関わった皆様、ありがとうございました!!

2020年館山若潮マラソン 最終話「運営管理車からの檄ごっこ。そしてウルトラへ」完
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